pedit5調査 中間報告書1
この中間報告書は、現存する最も古いコンピューターRPGであると言われているpedit5について、全容の解明にはまだ相当の時間を要することが次第に明らかになったため、現段階で判明している事実を暫定的にここに記すものである。
●概要
pedit5はIllinois大学で構築・運用されたコンピューター教育システム上に制作されたコンピューターRPGである。制作年は1975年であり、テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の影響を大きく受けているとされる。
pedit5はPLATOのエミュレーターであるPtermでプレイすることができる。
●プレイ方法
Ptermの入手方法についてはこちらのウェブサイトで詳細に解説されているのでそちらを参照されたい。
ログイン後、choose a lessonという文言が表示される。
ここでbigjumpと入力すればPtermで体験できるlessonが一覧となって表示される。ここで興味を惹かれるタイトルを探してもいいが、はじめからpedit5が目当てであるなら、bigjumpではなくpedit5と入力すれば、速やかにpedit5をプレイすることができる。
pedit5と入力すればタイトルが表示されたのち、キャラクター選択画面が表示される。すでにキャラクターが保管済みであればキャラクターの番号を入力したのち、Secret nameを入力すればそのキャラクターでダンジョンに突入できるし、そうでない場合はLABキー(F7)を押下すればキャラクター作成画面に遷移する。
余談ではあるが、pedit5ではLABキーなど特殊な呼称が登場するので、慣れるまではこちらのページをすぐ参照できるようにしておきたい。
キャラクター作成画面では、パラメーターはすでに決定されており、プレイヤーが決定できるのはnameとSecret nameのみである。Secret nameはキャラクターを使用する際に求められるパスワードのようなものだ。
nameとSecret nameを入力すればいよいよダンジョンに突入するが、この際、Enterを押下すればキャラクターは保管可能なキャラクター(ダンジョンから帰還すればキャラ一覧に表示されるキャラクター)になる。LABキーを押下すれば一時的な、保管不可能なキャラクターになる。パラメーターが気に入らなければ、LABキーでダンジョンに突入した後、すぐに引き返せばそのキャラクターを消すことができる。
●ダンジョンについて
ダンジョンでは矢印キーで移動する。-| |-と表示されている部分がドアであり、Bキーを押下しながらドアのある方向の矢印キーを押下すればドアを壊すことができる。ただし、ドアは必ず壊せるわけではなく、失敗することもある。ドアを壊そうとする動作にもターンを消費するため、ドアにてこずっているうちにモンスターと遭遇することもある。
ダンジョンの構造自体は固定であり、部屋の形が微妙に変わっていることがあるものの、基本的な構造は何度入っても変化はない。しかし宝箱やモンスターの配置は固定ではない。
また、ダンジョンには隠し扉が存在する。隠し扉のある壁にはそれを示すマークが表示されることがある。マークが表示されていなくても通常の手続きで隠し扉を壊すことができるので、マッピングを怠らなければ常に隠し部屋に入ることができる。ただし、隠し部屋の中には何もないこともある。
●キャラクターの強化について
キャラクターは経験値を貯めることでレベルアップし、ステータスが上昇する。経験値はモンスターを倒すことで手に入るだけでなく、ダンジョン内で手に入れた財宝を経験値に加算することもできる。加算はダンジョンから帰還したときに行われるので、多くの宝を手に入れた時にはできるだけ早く帰還するといいだろう。
レベルの低いうちはスペルは一回しか使えないので、一度戦ったら速やかに帰還し、ステータスを回復しておくのが賢いやり方だ。
ダンジョンの帰還は入ってきた入口から戻るだけでよい。
以上が、中間報告である。次回の調査では財宝の額や、モンスターの種類、スペルの効果について調査する予定である。